
ここの所、日暮れの時間も随分と早くなってきましたので
開放値の明るい50mm~85mmのレンズを持ち出す機会が多くなっています
ポートレートでよく使われる85mm/1.4ですがライカでは何故か5mm短い80mm
たった5mm短いだけで他社の85mm/1.4に比べると一回り小さくて小型のα7Ⅱにはピッタリです
でも暗い時に絞りを開けて光量を確保するだけが大口径レンズの得意技という事ではありませんから
今日はまだ日が残っている時間帯に絞りを開けて、このレンズ本来の使い方をしてみました
上のカットは一段絞ったF2で撮影
ハイライトに少し滲みが残っていますけど、柔らかくていい雰囲気です

こちらは絞り開放の1.4
ひげの辺りをよく見るとにじみがかなり残っていて、最初のカットより更にソフトな印象です
普段このレンズで人物や猫を撮る時には
絞りをF2~21/2位に設定してハイライトに少し滲みが残る感じの柔らかめの描写で使う事が多いのですが
このレンズをもう少し絞ってF2.8では

上のカットのように滲みもほぼ消えてかなりシャープな描写になります
シャープな描写になったからと言ってコントラストが強すぎてカリカリになるわけではなくて
ボケもやわらかくてポートレート向きな描写です

キリッとした顔つきのしろちゃんのペットポートレート
諧調再現も豊かでハイライトが飛ばずに粘りシャドーも潰れず粘ってくれます
この辺りはカメラのダイナミックレンジやRAW現像も絡んでくる話にはなってしまいますけど
見事な階調再現です

上のカットの様な明暗差が激しい時などは木の枝の周りなんかにフリンジが出ることがよくありますけど
意外なことに色収差が少なくて枝と空の境界にフリンジがほとんど出ていません
ソフトにもよりますがRAW現像の段階で色収差の処理は簡単に出来ますので
大体の場合大きな問題にはなりませんけど、この辺りは実際に使っていて正直驚いた部分です
まぁ難しい話は別として
古い物でも良い物はいつまで経っても良い・・・ということでしょうね
先日このレンズのヘリコイドに違和感があったので修理に出したところ
このレンズは製造後28年以上経っており、本国ドイツでも部品が底払いしているものもあり・・・・
今後は修理できない場合もあり云々 と記載された伝票と共に無事治って帰ってきました
要は故障の内容によってはもう修理出来ませんよ ということなのですが
長期間修理を受け付けている所などは、さすがLEICAですね
お気に入りのレンズなので今後も大切に使いたいと思います
もっとも、電子部品を満載した今のレンズはそうはいかないでしょうけどね・・・
LEICA SUMMILUX-R 80mm/1.4 SONY α7Ⅱ F1.4~2.8 ISO 200 RAW
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